こぅ

ゼロへの逃避行のこぅのレビュー・感想・評価

ゼロへの逃避行(1950年製作の映画)
4.3
'22 1/18 ジャケ写掲載していただきました。

【大時計】のジョン・V・ファロー監督による、【ノワール
逃亡劇】。


自殺未遂を図ったマルゴ(フェイス・ドマーグ)と彼女の命を
救った医師ジェフ(ロバート・ミッちゃん)は恋仲になり、、
カリフォルニアからメキシコへ 越境 を図る2人…。


話の本題にテンポ良く導入。
無駄を削ぎ落とした脚本(短尺)。

軽いツイスト展開も有り、中々一筋縄では行かない逃亡劇は
飽きさせない。

逃亡中に関わる連中は◯目当ての 腐ったワル ばかり。

終盤にかけては、◯◯◯の素性が露わになるが、それが突然
とかではないので説得力がある。

ジェフの役柄活かした展開も良き。

展開上、珍しく弱々しい(いつものスリーピングアイは地)
ミッちゃんの 演技力 が光る。
お相手の個性派美女、絶叫するフェイス・ドマーグも好演。

コントラストのハッキリした映像。
ライティングや陰影もノワールと呼ぶに相応しい映像美。

逃げようとする2人の空港での計算された長回しショット、
他にもクレーンを使った中古車屋シークエンス等、【長回し
の宝庫】なカメラにも唸る‼︎


結末は、、
諦めたのだろうか⁈【悪足掻き】はなく、駆け足になるのは
この時代の定番。


*本脚本は、偶然、【アイヴィー】のチャールズ。
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