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殺人者はライフルを持っている!のnyakoのレビュー・感想・評価

4.0
バイロン(ボリス・カーロフ)は著名な怪奇映画俳優だった。
自分を過去の遺物だと思い、引退を突如宣言。映画製作者や秘書など周囲は困惑する。
カーロフが時折カメラ目線で話す舞台挨拶のための死神の話…後の伏線となっているかのような話になっているんだよね。

それと同時に、家族円満で明朗な青年ボビーの話が進行する。
ある日、ボビーはライフルを購入した。
前日までは普通だったが一晩眠らずに、ずっと抱えていた欲望を叶えると決めた。
そして黙々と始めた。。
この青年の欲望はどこから来たものなのかわからないのが不気味だし、どこかに普通にいそうで怖い。

この二つの話が交わる場面へ刻々と近づいていく。
うまい構成でスリリング。面白かった〜。
終わり方はあっけない気もするけど、ボリス・カーロフの風格ある演技に痺れる。
若手映画監督役サミーでピーター・ボグダノヴィッチ自身も出演。
ボグダノヴィッチ監督のボリス・カーロフ愛をかなり感じられる演出。
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