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肉体の学校のbrianのレビュー・感想・評価

肉体の学校(1965年製作の映画)
3.9
洋装店を経営する元華族の妙子(岸田今日子)とゲイバーでバーテンダーを勤める青年の千吉(山崎努)による恋愛物語。
今回『東宝青春映画の系譜(きらめき)』と題して多くの作品が上映されているけれど、岸田今日子と山崎努の競演に原作が三島由紀夫だから異色な作品といっていいだろう。ヌーヴェルヴァーグの影響が色濃い。
モノクロにスタイリッシュな映像で妙子が千吉を手玉に取る構図がわかりやすい。料理などしたことのない妙子がマニュアルを読みながら料理を作る場面は面白い。千吉に対する愛情表現が出ていた。
だが、所詮は身分も人生の考え方も全く違う男と女。ひとつのゲームが終わった。

http://www.cinenouveau.com/sakuhin/tohoseishun/tohoseishun.html
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