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醜い奴、汚い奴、悪い奴のotomのレビュー・感想・評価

醜い奴、汚い奴、悪い奴(1976年製作の映画)
5.0
『続・夕陽のガンマン』をパロったみたいなタイトルで、『どですかでん』の極彩色を省いて極限まで酷くした具合。底辺だから子供が多いのか、はたまたその逆か、意識が低い方に全力で舵をきってる感じ。で、守銭奴から始まって全員キャラが立ち過ぎ。奇行の連続で観てる方は笑いで休む暇もない出来。最後の晩餐のとことかあまりにあんまりで面白い。「ロンドンみたいだな」とインドにしか見えないローマって事でヴァチカンを遠目にこっちはモラル崩壊の世界で何やら懐の深い古都の実態 。そんでもって約10年後にはブルジョワ一家の『ラ・ファミリア』撮るエットレ・スコーラ。振り幅広いな。控えめに言っても傑作。
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