Toineの感想文

デスペレート・リビングのToineの感想文のレビュー・感想・評価

デスペレート・リビング(1976年製作の映画)
4.5
【レズビアンは世界を救う】
カルト映画界の帝王、初期ジョン・ウォーターズ監督作品の中で1番好きです。
日本版はディスク化されていないとの事でしたのでUS版DVDを購入いたしました。
Filmarksさんのジャケットがなかなかエグいですが本編はもっと凄まじいです♬

冒頭からずっとこれでもかっていうくらいハイなテンションで発狂しているノイローゼままの演技に笑いっぱなしで最高に楽しかったです。
爆笑しつつパワータイプのメンヘラが1番やっかいだなって再認識いたしました。
ことあるごとに周囲の足を引っ張るから面倒くさーい!

ストーリーは【レズビアン・イン・ワンダーランド】これにつきます。
しかも原作(不思議の国のアリス)みたいなお上品さは皆無。
ひたすらお下品。だがそこが良い。

ウォーターズ監督作品(特に初期)の何が良いって、登場人物にまともな人が誰も居ないのとキチ○イ全員が誰も自分を恥じていないし後ろを振り返らないところ。
みんな前だけ見てる。そして自分を貫き通してる。
かっこいー!痺れますわ!!

最初から最後まで下らないの極みなのに観終わった後に何故か自己肯定感が上がる、そのままの貴方で良いんだよって背中を押してくれる良作カルト映画でございます。
推奨いたします。