TNT840

宇宙のデッドラインのTNT840のレビュー・感想・評価

宇宙のデッドライン(1960年製作の映画)
3.0
タイトルからは想像がつかない、当時の科学理論で真っ当に作られたタイムスリップSFだった。(邦題は、旧題の『未来からの脱出』の方が合ってると思う)

何もかもが低予算だが、逆三角形をモチーフにしたセットが素晴らしく侘しさをあまり感じさせなかった。トランジションまで三角形なのはユニークだ(若干コメディ映画っぽくもあるが)。浮浪者かゾンビにしか見えないミュータントのヘボさには目を瞑った。彼らの動きの素早さと手強さは、怖さよりも笑いの方が勝っていた。

あと、ヒロインのダーレン・トンプキンスが可愛い!衣装や身振り手振りがいちいち可愛くて目が離せなかった。露骨なエロが控えめで健気なのも高評価。でも人の心が読める娘と添い遂げようとするのはかなり度胸と覚悟がいるな。別れる確率高い。あるいは彼女か相方のどちらかが破滅するかもしれない。

観たのがアマゾンだったから仕方ないけど、翻訳の稚拙さや誤字は少し気になった。「宇宙線の防御壁」なんて「オゾン層」と書けばすんなり伝わるのに野暮ったい。

ラストの〇〇効果は素直に衝撃を受けたが、映画内の理屈としては一応筋が通っている…と思う。でもあの二人は結局何者だったんだ?
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