おバカ犬

宇宙のデッドラインのおバカ犬のネタバレレビュー・内容・結末

宇宙のデッドライン(1960年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『脅威の透明人間』を手がけたエドガー・G・ウルマー監督制作、1960年のモノクロ映画をレビュー。名作SF『禁断の惑星』が1956年だから、もう少し頑張って欲しかったかな…。

ウィリアム少佐は戦闘機みたいなので1人で宇宙に行く。NASAもビックリである。そして通信不能になり、謎の惑星にたどり着く。ここまでOP込みで10分、恐ろしいテンポだ。

彼は1960年から2024年にワープしていたのだ。2024年現在、多くの人類は地下に暮らしている。地上では疫病が蔓延り、感染するとミュータント(ハゲ)になってしまうのだ。

上述の通り、ミュータントはただのハゲ人間なのでSFモンスター要素を期待していた皆さん、残念でした。それらしきものは一切出てこない。故に派手なドンパチとかもない。いや、あるにはあるが、ショボい。

話自体は終盤かなり盛り上がる。各々がこの腐った星からの脱出を試みて、ウィリアム少佐が乗ってきた飛行機の奪い合い、騙し合いはスリリングであった。それにらそもそもそんなガバガバ理論で元の星に帰れるのかなぁなんて、こっちが緊張したわ笑。

ここからはオチにかかわる話なんだけど、浦島効果でジジイになっちゃったのかな。それとも疫病でミュータントもどきになっちゃったのかな。いずれにせよ2024年はいまだ絶望のままでしょうね…。

唖(おし) って字幕読めなかったわ。うまく話せない人のことらしい。また一つ、勉強になったね! まぁ、酷い字幕も散見されるが…。例)賢い→買い

SF空間もそれなりに凝っていた(といってもベタな漫画みたいな作りだが)ので、今見てもそんなに悪い作品ではないかな。以上!
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