れん

恋のドッグファイトのれんのレビュー・感想・評価

恋のドッグファイト(1991年製作の映画)
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ドッグファイトって本当に酷い。
いくらベトナムに出征すると言われても、当時の男たちはあんな風に関係を築いていたからと聞いても、到底許されることではない。ローズが激怒し、傷つくのは当たり前。
でも彼女をパーティに誘ったエディは。いや2人は、恋に落ちるのだ。
伝わるかな、伝わるといいな。
不器用でカッコよくもなく、感情も揺れに揺れたまま、でも2人は恋に落ちてゆく。
それだけにバスの窓からちぎられた紙片が舞うのを見た時はショックで……
ケネディが暗殺された後のアメリカ。
ベトナム戦争で失ったもの。
エディの覚悟。
あの時代だからこそ描けるものがあるのだ。
登場する曲たちも素敵だし、ちょっとハスキーヴォイスのリリ・テイラーもとても魅力的。ブレンダン・ブレイザーも少しだけど出てますし。

23歳で亡くなった天才リヴァー・フェニックス。『スタンド・バイ・ミー』のクリスは頑張って弁護士になったという設定だったけど、このエディ役に、なぜか重なって見えたりしてしまうのでした。
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