せーや

シュワンクマイエルの不思議な世界のせーやのレビュー・感想・評価

4.2
ヤン監督短編集Part2。
67年から89年までの作品の中から抜粋されてます。

「自然の歴史(組曲)」
なんでしょ。生物図鑑?
虫から魚類から果ては人間まで、
いろんなモノが出てきます。
虫はちょっと気持ち悪いです。

「部屋」
おにーさんが部屋にいじめられる話。
精巧な仕掛けに笑いました。
でもこんな部屋に入ったら絶望するんだろうな。
これってもしかして怖い話?

「地下室の怪」
地下室に降りていく少女。
こんな小さい子にとっちゃあんな暗いとこ
恐怖でしかないよね。
女の子が不憫でならないけど、上手い。
オテサーネクを所々で思い出します。

「陥し穴と振り子」
ある男の脱出劇。
エドガーアランポーの小説を基にした作品。
一人称目線ってのもあって緊張感あった。

「男のゲーム」
サッカーに夢中になる男たち。
なるほど!これがサッカーか!
短編の中でも上位に好き。
あの爽やかなBGMはズルい。
監督の遊び心が前面に出てると思う。
何か意味があるのかは知りません。

「闇 光 闇」
人類創生。
寄○獣だ!バ○ーだ!
ちょっとこれは可愛いなあと思ってたら
急にグロいのぶっこんできました。
でも妙に精巧で好きです。

「対話の可能性」
「永遠の対話」「情熱の対話」「不毛の対話」の三部構成。
これは上手いなあ。
そして深い。
意味は完全には理解できなかった!
でもよかった!
せーや

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