松本俊夫の前衛的ドキュメンタリー映画。以前YouTubeで鑑賞した。
モノクロームによって練り成される京都の機練り製作所の風景は美しいというより不気味でイビツなもの。三善晃による現代音楽と相俟ってどこか不条理なムードが漂っている辺りが松本節。
無駄に格好つけたナレーション。やはりアラン・レネの『二十四時間の情事』が脳裏を過ぎる。
モロにマルグリット・デュラスやロブ=グリエといったヌーヴォーロマンの作家達の系譜。当時流行った、構造主義的アプローチが特徴。
全体的に単調でボソボソしたテンポなので眠くなってくるが、観て損はない松本俊夫による初期前衛。こんな無機質な京都は見たことない!😲