ホイットモア大統領

バンパイアの惑星のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

バンパイアの惑星(1965年製作の映画)
4.3
フォロワーさんのレビューに『エイリアン』の元ネタ!とあったので鑑賞。
今から半世紀以上前の作品で、個人的には初マリオ・バーヴァ体験。

…だったが、代名詞の “鮮血” は全く流れないし、そもそもバンパイアは出てこない(棺から蘇るような比喩表現はある)!邦題はどうも英題訳のようだが、どちらにせよ適当だ笑

とはいえ、作品自体は大変素晴らしい!

時代に低予算という足枷は、何が起きたのか?何が起こっているのか?というミステリー調に始まり、地球の存亡をかけた戦いへと繋がるストーリー展開、宇宙船に40Gの重力がかかり全員気絶、という科学考証無視のハッタリで乗り切る!
むしろ、何でもCGで表現してしまう現代の作品よりよっぽど驚きがあって面白い。

また、衣装や小道具がオシャレ!特に宇宙服なんて絶対船外活動に適さないのに、カッコいいから許しちゃう笑
女性も皆綺麗な人たちばかりで、さすがは製作国イタリアといった拘りを見せる。

ダン・オバノンやリドリー・スコットがどこまで真似たかはわからないけど、『エイリアン』が影響を受けているのは確実な古典SFの傑作でした。
その他、“真田広之の”『ライフ』もそうだし、邦画の『吸血鬼ゴケミドロ』も訴えられたら負けるレベル。こちらはご丁寧に「吸血鬼」って入ってるし笑