アキラナウェイ

リセットのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

リセット(2011年製作の映画)
3.1
「バイオ・ハザード」シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチ主演、「インディペンデンス・デイ」のビル・プルマン出演、「X-MEN」シリーズのファムケ・ヤンセン監督という、錚々たる面々。

ウクライナ出身の移民であるオリーブ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、10歳の息子ボビーを引き連れながら、詐欺や窃盗を働いていた。不動産会社を経営するケント(ビル・プルマン)が運転する車でボビーが交通事故に遭ってしまった後、オリーブは過去の犯罪が明るみになり、警察に逮捕されてしまう—— 。

ミラ・ジョヴォヴィッチがお人形さんみたいに美しい〜!!

これ、監督のファムケ・ヤンセンがそのまま主演でもいいのでは?と思ったけど、恐らくウクライナ移民という設定もあってのキャスティングかな(ミラ自身、ウクライナ出身)?

アメリカなら、医者だって、弁護士だって、大統領にだってなれる。ウクライナとは違うの—— 。

移民としての苦難があるのだろうが、オリーブ夫妻が何せ明るく奔放。中古車も試乗に出てそのまま頂戴しちゃってケラケラ笑っている。

この辺り、もっとシリアスに描いても良かった気がする。

オリーブの逮捕後、施設に引き取られたボビーを気の毒に思い、彼と同年代の息子を亡くした過去を持つケント夫妻は、ボビーを養子に引き取る事を申し出る。

8ヶ月の服役を終えたオリーブは、再びボビーと暮らせる様に努力するが—— 。

何不自由なく暮らせる養父母の元での暮らしか、犯罪歴のある実母との暮らしか。

オリーブとの接触が増えるとボビーの素行も悪くなるという悪循環。

息子と暮らしたいけど、息子の事を思えば、自分が身を引くべきでは?と葛藤するオリーブの姿が辛い。犯罪者の子供達が犯罪に手を染めやすくなってしまう現実よ。

犯した罪の報いは必ず受ける事になる。

扱うテーマも、キャスティングも良いが、脚本としてはもう一山、もう一捻りが欲しかったというのが本音。

息子ボビーを演じた子役くんが超絶イケメン。
金髪サラ毛がいい。
僕だって金髪サラ毛で生まれたかった。