奥田英朗の原作は読みました。徹底的にクズ人間たちを描いても、なんか人間讃歌っぽくまとまる読後感。ちなみにララピポは『a lot of peple』の意味。直訳だと『沢山の人々』のはずですが、特殊な変態ばかりが登場します。
その原作の変な感じを、映画で見せるのはやはり難しい。表層的な嫌悪感ばかり伝わってきてしまう。
中島哲也監督が脚本を手がけているが、演出やネタの見せ方が色々厳しい。男性器をモチーフにしたぬいぐるみ、宇宙船、ヒーロースーツなど、ことごとく滑ってました。
お笑い感を出すために、キャストの半分をお笑い芸人とサブカルタレントにしてるのも、出落ち感しかなかった。
中村ゆり演じるバカなAV女優と、成宮演じるスカウトマンはハマってました。中村ゆりは一切脱いでないのに、変にエロかったです。
『全裸監督』的な方向に振り切ったほうがよかったかも。