映画の味方あっつマン

LOOPER/ルーパーの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)
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タイムマシンが実現するも、法律で使用が禁じられている近未来。法を恐れぬ犯罪組織が、消したい標的をタイムマシンで30年前に送り込み、そこにいる「ルーパー」と呼ばれる暗殺者に殺させていた。凄腕ルーパーのジョーは、いつものように抹殺指令を受けるが、未来から送られてきた標的は30年後の自分自身だった——。


スターウォーズep8のライアン・ジョンソン監督によるSFアクション。この作品をきっかけにスターウォーズの監督に抜擢されたらしい。

低予算なSF映画ながら、タイムリープの設定が面白く、展開もスピーディーで、引き込まれていく。「どんでん返し」を重ねてストーリーを盛り上げていくやり方は、スターウォーズep8に通じるものがある。

また、作中に出てくるTKという超能力(念動力)の描写は、フォースに近いと言えなくもない。SFと超能力の描写が認められて、スターウォーズの監督のオファーが来たのかもしれない。

この映画を見る限りでは、キャリアは浅く、作品は粗削りで、スターウォーズの監督を任せるには荷が重いようにも思える。この粗削りな若い感性だからこそ、あのスターウォーズep8が作り出せたのだが、正直、随分と思い切った冒険的なオファーをしたものだと思う。

また、未来の自分役をブルース・ウィルスが演じており、久しぶりに彼のガンアクションを楽しめた。

ほとんどスターウォーズがらみのレビューになってしまったが、ep8を面白いと思ったなら、本作も楽しめるのではないだろうか。