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秘密のオブジェクトのkazataのレビュー・感想・評価

秘密のオブジェクト(2011年製作の映画)
2.0
韓国映画界の女性監督に要注目な今日この頃なので、今回は女性監督が撮るR18+映画をウォッチ!

40歳の既婚女性教授ヘジョンと21歳のワケあり男子大学生ウサンの恋物語を、なぜかコピー機とデジタルカメラ(に人格を与えた)視点で語らせる映画になっているんだけども……そもそもそれが全く面白いと思えないし、「実は〜でした」という説明がダラダラと続いている印象で全く乗れず。

ってか、論文作成のためのフィールドワークで聞いた話を元にしたへジョンの妄想=主観映像と、研究室以外でのへジョンのやり取り=客観映像が混ざり合いながら描かれているから、研究室に備え付けの(しかもヘジョンに恋心を抱いている設定の)コピー機が語り手という必然性が最後までよくわからず、ただただノイズ。
(へジョン側の物語を語るコピー機と、ウサン側の物語を語るデジカメが最後に繋がりあって結ばれる…的なオチが用意されているならまだしも)

残念ながら、「心も身体も乾ききったオバサンが、歳下男と駆け落ちした女の話を聞いて発情して、身近なイケメン男子大学生に恋した…」程度のたわいもない話を、無理矢理R18+要素強めで描いた(企画&物語自体が)低俗な映画にしか思えませんでした。
(ヘジョンとウサンがいざ…な描写はR指定要素ほぼゼロだし)
(ウサンがヘジョンに惹かれた理由も「それだけ?」って感じで脱力だし…)

以前、楽しく見ていたバラエティー番組「布団の外はあぶない」にイ・ピルモが出演した時に、「コピー機役を演じたこともある」的な紹介がされていたのは本作のことだったのか……ってわかったことだけが収穫。
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