ゆんぶりっく

グレイヴ・エンカウンターズ2のゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

2.7
前作「グレイヴ・エンカウンターズ」がフィクション映画として公開されて10年経った世界という設定が舞台の続編。
あの映画は、現実に起こった事であり舞台となった精神病院は実在すると確信した主人公が、証拠を掴むために精神病院を探し出し潜入するPOVホラー。
あいも変わらず人が死んでいく映画です。

何者かに導かれるようにして精神病院を訪れる主人公たち学生ら。
病院の中に入ると即異常な現象が起こり病院から出られなくなり、案の定大パニック。
前作でもあまり好きじゃなかった“人の死に様が地味問題”は本作でも引き継いでおり、例に遭遇し追いかけられる時にはガッツリ霊が映り込んでるのに、追い詰められて人が死ぬ時だけカメラには何も映らないのは何でなん?

しかも個人的に何が嫌かって後半遂にPOVを捨て出した点ですね。
そういう不誠実な事はしてほしくなかったな〜!!
一応、カメラを持っているのは霊っていう設定にはなってますがフワフワとカメラが宙を浮き主人公らの内輪揉めを取っているのは物語上の必然性が薄すぎて流石に冷めますわ!!
POVホラーというルールを敷くのなら最後までやれ!!

この作品を世に出したい、多くの人に見せたいんだな?と霊の気持ちを代弁させてますが、いやまずその意味がわからん。
病院にいるのは精神病患者とイカれた医師のはずなのに、病院内で起こる怪奇現象を記録したい霊ってお前は誰だよ…
なんか監督のホラー映画がただ消費されていく現状へのメッセージかとも思いましたが、そういうのはまず作品の面白さがあってその下にあるべきで、作品の面白さを損なってまでやって欲しくないのがいち消費者である私の意見でした。

幽霊も前作の焼き回し感が否めないし、建物を出られるのは1人などのルール追加がイマイチ唐突だし、扉が崩れ落ちる演出ダサすぎです!!
でもエレベーターの扉が開くと…な演出と、扉の開閉するたびに繋がる場所が違うという異世界感は良かったです。
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