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ハナ 奇跡の46日間のnabiのレビュー・感想・評価

ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)
4.3
「1991年、異国の地で小さな統一が実現した」
北と南、休戦中の2つの国が卓球の世界選手権を舞台に1つになる。
敵同士だった彼女たちが互いに少しずつ寄り添い、励まし、共に戦う、金メダルに向かって。
スポーツで何が変わろうか、スポ根物語にはあまり心を打たれないタイプだけど、この映画はめちゃくちゃ感動した。一瞬だけかもしれない、それでも、その一瞬だけでも、スポーツで2つの国が1つになる瞬間があった。スポーツが変えるものが確かにそこにはあったのだ。

日本に住む私たちにはニュースでしか目にしない南北問題、そこに住む人達の辛さや苦しみを全て理解し感じることは出来ないけれど、映画という馴染みあるエンタメを通じて、またスポーツという平等であるべき世界を通じて、彼らの気持ちや不甲斐なさを少し分かち合えたような気がした。
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