kuu

ホビット 竜に奪われた王国のkuuのレビュー・感想・評価

3.8
『ホビット 竜に奪われた王国』
原題 The Hobbit: The Desolation of Smaug.
映倫区分 G.
製作年 2013年。上映時間 161分。
J・R・R・トールキンの不朽の名作を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の前章となる『ホビット』3部作の第2部。
『ロード・オブ・ザ・リング』3部作にも登場した人気キャラクターで、オーランド・ブルーム演じるエルフのレゴラスも再登場。
エルフ族の新キャラクター、タウリエル役には『LOST』のエバンジェリン・リリー。
物語の鍵となる邪竜スマウグの声を、英人気俳優ベネディクト・カンバーバッチが担当する。

魔法使いガンダルフやトーリン・オーケンシールド率いる13人のドワーフとともに、かつてのドワーフの王国エレボールを取り戻すため冒険を続けるホビット族の青年ビルボ・バギンズは、姿を変えることができる獣人ビヨルンや、巨大な蜘蛛の群れにも遭遇しながらも、やがて目指す「はぐれ山」へとたどり着くが。。。

J・R・R・トールキンの1937年の小説『ホビット』を原作とするピーター・ジャクソン監督による3部作の第2作目。
この3作品は、ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』映画3部作(同じくトールキンの本が原作)の前日譚にもなっている。
今作品は、2012年の『ホビット 思いがけない冒険』が終わったところから始まり、再びホビットのビルボ・バギンズ(再びマーティン・フリーマンが演じる)と魔法使いガンダルフ(再びイアン・マッケレンが演じる)が、ソーリン・オーケンシールド(再びリチャード・アーミテージが演じる)率いる13人のドワーフのチームを助けているところでした。
この章では、エヴァンジェリン・リリー、(個人的には)待ってましたオーランド・ブルーム、ルーク・エヴァンス、リー・ペイス、ケン・ストット、ジェームズ・ネスビットも出演しています。
今作品は、ジャクソンと、彼のいつもの脚本パートナー(映画の共同プロデューサー)であるフィリッパ・ボイエンズとフラン・ウォルシュ(ジャクソンの妻)、そしてギレルモ・デル・トロ(もともと『ホビット』映画の監督として決まっていた)が映画のために書いたものです。
批評家やファンから絶賛されたにもかかわらず、個人的には今作品がジャクソンのトールキン映画化作品の中で最も弱いと感じました。
今作品は前作の終了後すぐに始まり(ガンダルフがトーリンと出会う短いフラッシュバックの後)、ビルボ(フリーマン)、ガンダルフ(マッケン)、ドワーフたちはまだアゾグ(マヌ・ベネット)と彼のオークの軍隊に追われているところです。
ビルボ(フリーマン)、ガンダルフ(マッケレン)、ドワーフたちは、アゾグ(マヌ・ベネット)率いるオークの軍勢に追われながらも、ベオルン(ミカエル・パースブラント)という皮剥ぎ屋から馬や休める家といった援助を受けることになる。
その後、ガンダルフは一行と別れ、スマウグの巣に入る前に合流することを約束する。ビルボとドワーフはオーク軍から逃げ続け、巨大クモ、ウッドエルフ、レイクタウンの人々にも対処し、ドラゴン(カンバーバッチ)に挑まなければならない。
その間にガンダルフは、同じくカンバーバッチが演じる死霊術師の行方を探る。。。
今作品はもちろん視覚的に壮観で、(ジャクソンのいつものスタイルで)凄まじく痛快なアクションシーンがたくさんあった。
しかし、無意味な戦いが多すぎて、ドラマやキャラの展開が十分やないように感じた。
シリーズ中最も短い(2時間41分)作品やけど、個人的には最も長い作品に感じられたかな。
アクションが非常に多いにもかかわらず、(ストーリーが進まないため)信じられんほどテンポが悪く、本当に間延びした印象も受けた。
『ホビット 思いがけない冒険』を観た時もそう感じたので、真ん中の作品ちゅう呪いかもしれない。
でもまぁ、良いアクション映画であり、視覚的な饗宴ではあるが熱は余計に冷めたかな。
原作を映画化する際に、映画製作者が創造的な自由を与えることに文句を云えうつもりも資格もないが、今作品はストーリーから大きく逸脱しており全体的な視聴体験が弱くなっているかな。
『ホビット 思いがけない冒険』の方がテンポは遅いがより楽しめる映画やったと思う。
この章はアクション好きを満足させるために作られたもので、小さなラブストーリー(ドワーフと2人のエルフの物語)がありますが、それくらいしかキャラのドラマは見当たらなかった。
とは云え今作品を楽しんだ(そしておそらく、何を期待すべきか分かっているときに、繰り返し観るともっと好きになるだろうってこともわかる)、他の4作品ほど良くはなくとしても単体なら良くできた映画だと思います。

ネットより抜粋。
I See Fire/Ed Sheeran

ああ,眼下に広がる山よ
霧に包まれたその美しい目で
仲間の魂をずっと見守って
空が炎と煙に包まれても
ドゥリンの子らから目を離さず
その行く末を見ていてくれ
この旅が炎に包まれ終わるとしても
その運命をみんなで一緒に受け入れよう
目の前で炎が夜空へと
舞い上がっていくのを見つめよう
父の名を呼びながら
互いに肩を並べる
あの火が紅蓮の炎を上げて
山肌をなめて行くのが見えるはず

たとえ今夜限りの命でも
その運命をみんなで一緒に受け入れる
最後にワインをグラスに注いで
乾杯して旅立とう
父の名を呼びながら
覚悟を決める
あの火が紅蓮の炎を上げて
山肌をなめて行くのが
見えるはず
荒れ地と空が出会うあの場所で

今この目には
山の内側で燃え上がる
炎の姿が映っている
その炎は木々を焼き
魂を抉り出していく
今も炎が見えている
まるで風に舞う赤い血みたいだ
こんなヤツがいたことを
どうか覚えていてくれよ

仲間に何かが起こったら
自分もきっと後を追う
山の空洞に閉じ込められて
炎に近づき過ぎたんだ
父の名前を呼びながら
しがみつけば
あの火が紅蓮の炎を上げて
山肌をなめて行くのが見えるはず
荒れ地と空が出会うあの場所で

今この目には
山の内側で燃え上がる
炎の姿が映っている
その炎は木々を焼き
魂を抉り出していく
今も炎が見えている
まるで風に舞う赤い血みたいだ
こんなヤツがいたことを
どうか覚えていてくれよ

夜が炎に包まれても
この目を覆ってしまえばいい
だってあの暗闇が戻ってきたら
仲間が死んでしまうんだから
空が砕けて
人里離れたこの街に
そいつが真っ逆さまに落ちてきた
大地は影に包まれて
仲間の叫び声が聞こえてくる

今この目には
山の内側で燃え上がる
炎の姿が映ってる
その炎は木々を焼き
魂を抉り出していく
今も炎が見えている
まるで風に舞う赤い血みたいだ
こんなヤツがいたことを
どうか覚えていてくれよ

炎が見える
燃えあがるその炎
目の前で火が
紅蓮の炎を上げながら
山肌をなめていく

台風が近づいてますので皆さんお気をつけください。
kuu

kuu