鍋山和弥

ホビット 竜に奪われた王国の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作は、完全に、娯楽色の強い、冒険ファンタジー感が全快でしたが、今作は、やはり、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに、繋がるストーリー感が、ありました。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは、『力の指輪』を中心に、登場人物達の、表と裏、理性と欲望の、鬩ぎ合いが、描かれてましたが、今作では、『力の指輪』の代わりに、『アーケン石』が、それを果たします。『アーケン石』による、黄金への執着との、葛藤が、描かれたわけです。今作では、黄金に対する欲望が、見え隠れします。まず、エレボールが、栄えてた頃の、ドワーフの王、スロールは、『アーケン石』により、黄金への欲求が、止まりませんでした。スロールは、エルフの王の警告、黄金を求め過ぎることは、危険というものを、無視しました。それと、邪悪な竜、スマウグの、圧倒的な強さへの恐れから、エルフ達からの援護は、貰えなかったのです。エルフ達からの援護が、貰えなかった様子は、『ホビット』シリーズ第一作にも、描かれてます。これも、黄金への欲求が、原因です。そして、人間達の住む、エスガロス。ここの、住人達は、ドワーフ達の祖国、エレボールの、大量の黄金に、つられます。これも、黄金への欲求。このように、皆、黄金につられてしまってる様子が、描かれています。あと、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの、最大の敵、冥王サウロンが、完全には、復活してない状態で、登場しますが・・・・、何か、浮いてますね。この2作目見る限りですが・・・・。闇の勢力が、復活しかかってるという描写は、面白いですが、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの最大の敵が、いきなり登場するのは、ちょっと、・・・・(^_^;)闇の勢力を、登場させるなら、中ボスくらいで、丁度いい気がします。『ホビット』シリーズでも、サウロン。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでもサウロン。『ホビット』シリーズでは、ボス的な存在として、スマウグが、登場するのに、もう1人、ボスが、出るのは、ちょっと、・・・・(^_^;)ストーリーの中心は、壊さないで貰いたい気がします。今作は、娯楽感溢れる作りになってる上に、黄金への欲求への愚かさが、描かれてる、少し考えさせられるストーリーに、なってます。
鍋山和弥

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