はれりーまん

ホビット 竜に奪われた王国のはれりーまんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 封切り初日、勇んで見てきた。ピータージャクソンの今回の仕事は、ちと疑問を残すものとなった。第1部「思いがけない冒険」のときから思っていたが、指輪物語に比べて「ゆるい」設定をどう共有していくかが課題。ビルボの冒険と言ったら、印象的な場面は、3トロールの朝まで議論で石化、ゴラムとの謎かけ、ドラゴンスレイヤーでスマウグを射抜くシーンくらいなもの。これを効果的に使わないと。でも、そのうちの2つは第1部で使ってしまった。そもそもが「3部って長くね!?」って感覚だから、「第2部はどうすんのよ」という期待に応えたものにはなっていなかった。そうこの第2部は印象薄いのである。3部作の宿命とは言って欲しくない。だって、そんなことなら2部作でいいじゃない。というわけで、第3部でドラゴンスレイヤーでスカッとしましょう。
 ところで、問題の原作にない新キャラ、タウリエルであるが、ワシは正解としたい。だって、本編の男くささといったら半端ないのだよ。におってきそう。彼女はオアシスであった。エバンジェリン・リリーは、LOSTの印象からすると、エルフやるにはちと年とりすじゃないかとか、エロさを消さないといけないとか思っていたが、大丈夫だった。
 あと、1部同様、3D品質はイマイチ。2Dの方がいいんじゃないか。