hiyori

ジェニファーズ・ボディのhiyoriのネタバレレビュー・内容・結末

ジェニファーズ・ボディ(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なんでこんなに評価低いの!?(ただアジア系の扱いは雑だし軽視してるな〜と思う)

脚本家の意図に反してヘテロ男性向けに行われたプロモーションが、本来の観客であったはずの女の子たちを遠ざけたそう!フェミニズムやクィアな視点から再評価されているとのことで、調べると批評文がすぐに出てきてありがたかった!併せて読んでよかった〜

Jennifer’s Bodyというタイトルだって、性的に客体化・搾取される身体(男にとって性的に魅力であることが期待され、同時に処女性も求められて利用されるなんてめちゃくちゃグロいじゃん)と、それを主体的にある意味で利用しながら反旗を翻していくような物語のプロットを象徴してると思う。その身体をどう眼差すかという問題。そして当然傷ついてもいる。"完璧"に笑う彼女の写真の隣に置かれた鏡には、泣きながらフェイスクリームを塗るジェニファーが写ったり、スリムな体型のために薬を飲んでるって台詞が出てきたりさ〜……。
プロモーション通りに期待して鑑賞したのであろう人たちが「エロいシーンが思ったより少なくて残念だ」みたいな感想で低評価付けられてるところを見ると、皮肉にもそこまで含めてこの映画が映そうとしてたことが浮き彫りになる感じがする。

10代の女の子の(親密な?)関係性って確かに歪でもありクィア的でもあるよね〜と過去を振り返って思ったりもした。ジェニファーとニーディはもっと明確にレズビアン/バイセクシャルだけれど。
ジェニファーがランダムに男子を襲ったのに対して、ニーディはジェニファーを加害したバンドメンバー(この物語における諸悪の根源)を殺しに行ったのもなんだか示唆的で良いなと思った。
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