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魔女と呼ばれた少女のsaskiaのレビュー・感想・評価

魔女と呼ばれた少女(2012年製作の映画)
4.3
アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた戦争ドラマ。

ずっとマイリストに入れててやっと観られた。もっと早く観れば良かった。

反政府軍によって無理やり兵士にさせられた少女が辿る壮絶な運命を描く。

調べたらコンゴはインフラが整備されていないようで安全な飲料水を利用できない人が人口の半数以上を占めるとのこと。
加えて餓死する人の数が半端じゃない。
「女性にとって最悪の場所」っていうのも言葉を失う…。
コンゴは平和以外は全てある国とかいうのも何なの。狂ってる。

アフリカの少年兵問題。
子供たちが集められ、銃の扱い方を教えこまれる。

冒頭からキツい。キツすぎる。
コモナの人生がハードモードすぎて
胸が張り裂けそうになった。

コモナが殺すしかなかった人たちの亡霊が樹液を飲んだことにより幻覚で見えるようになる。
幻覚に悩まされても強く生きるコモナ。
彼女の強い精神力に驚いたけれど、病んでるから亡霊の幻覚を日常的に見るようになっちゃうんだよね。
既に病んでる。辛い。
そんな中、アルビノのマジシャンが彼女の生きる糧となる。

信じられないことの連続で平和な日本で何不自由なく暮らしていることを申し訳なく思った。
来世ではコモナが両親と仲良く食べ物に困らない平和な国で生きられますように。

主人公コモナを演じた新人
ラシェル・ムワンは見事ベルリン国際映画祭女優賞に輝いた。

コンゴの情勢を知るのに良い作品。
おすすめです。
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2022/𝒩𝑜.12◡̈*✧🌛
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