セガール幹事長代理

スプリング・ブレイカーズのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)
1.5
パリピ系ギャルが悪行を繰り返す話。

内容は無いようで実は本当にスッカラカン。
酒とドラッグと半裸にまみれたパーティーが楽しすぎて、ギャルの一人が田舎のおばあちゃんに『来年は一緒に行こうね』的なメッセージを発するくだりがあるんですけど、これがギャグなのかガチなのかマジで分からずテネット観てる時より首を捻った。
テネット観たこと無いけど。

あと黒人ギャングのボスがセックスしてる最中に「俺は夢に生きてるんだ」「お前の動きはまるでモーツァルトだ」ってポエミーなことを呟くんだけど、ダサいからやめた方がいい。
カッコつけんな。
例えもよく分からんし、大体お前モーツァルト聞かないだろ。
イキったでかいネックレス何重に首に巻こうが、すっぽんぽんの時点で、もはや何も巻き返せないからね。

結局何でつまらないかって、この映画は若者が非行に走る時に産まれるショボい見栄を映し出すPVそのものだからです。
タバコやドラッグに限らず、10代後半なんて、人生において最も悪いことしてる姿を人に見られたい年齢なんです。
たまに未成年のアイドルの飲酒喫煙を週刊紙がスクープして騒ぎになるけど、あんだけ騒がれれば本人も本望でしょう。
私も初めてタバコを吸った時は他人にもっと見られたかったし、好きな女の前でわざとタバコの箱を落としたし、もう田舎の親に会えねえなって黄昏たものです。

喋れば数分で終わるこんな話を90分も引き伸ばされちゃたまったもんじゃありません。

関係ないんですが『いまどき女子高生のヒミツ』って特集の雑誌(2006年刊行)に『渋谷のJKはいくらでHするか→しない27人、金額次第23人』ってアンケートがあって、これも『ノリのわかるちょっと悪いアタシを見て』の亜種になります。
2022年現在も大きな変化は無いでしょう。