マツモトタクシー

まぼろしの市街戦のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)
3.8
「リオの男」等のフィリップ・ド・ブロカ脚本、監督作品


1918年10月、第1次世界対戦末期
イギリス軍に追撃され敗走していたドイツ軍は占領地である北フランスの小さな田舎街から撤退する際に、やがてやって来るイギリス軍を全滅させて再占領する為に村のある場所に大型の時限爆単仕掛けて去っていった〰️💣💥

住人も逃亡し街は、もぬけのからになる。。
諜報員の連絡を受けた英国軍大佐は、たまたまフランス語が出来るというだけの理由で伝書鳩の飼育係の通信兵プランピック二等兵に単身、街へ向かい爆弾の時限装置の解除をするよう命じるのだった

鳩には詳しいが爆弾には疎いプランピック😅
爆弾解除に詳しい同行者を求めるが命令は絶対で仕方なく1人で街に潜入するのだった。。







以下ネタバレ


街に潜入したプランピックだったが居合わせたドイツ兵に見付かり精神病院に逃げ込む
「ハートの王」として患者達に溶け込む事でドイツ兵の目を欺き難を逃れる
街の住人達は避難しているが精神病の患者達とサーカスの動物はそのまま置き去りにされていたのだった。。

やがてドイツ兵も立ち去り患者達が病院を脱け出し街中で司教、軍人、貴族、美容師、娼館のマダムなど思い思いの役を演じる
プランピックはひとときの祭りのようなリアリティのない奇妙な日常生活に取り込まれていき徐々に彼らに親しみを覚え始める😁
しかし爆弾は見付からず焦り始めるプランピックだった。。


ラストは爆弾を解除し英雄になり勲章を授かるプランピック🎖️
しかし授章後、早々に別の最前線に送られる🥺
嫌気のさしたプランピックは移動中に脱け出し鳩の鳥籠を持ちながら素っ裸で精神病院の前に立ち収容される😁
病院に戻った街中で懇意になった患者達は「ハートの王」の帰還だと暖かく迎え入れてくれるのだった☺️


実話ベースで戦闘場面をなるだけ見せずに強烈に皮肉を込めて反戦争を訴える作品☺️