キャメロン・ディアスに久し振りに会いたくなって。
印象派の画家、クレード・モネの名画を巡って繰り広げられるドタバタコメディ。1966年の映画「泥棒貴族」のリメイクなんだとか。脚本はコーエン兄弟。
メディア王であるライオネル(アラン・リックマン)の下で長年働いていたイギリス人キュレーターのハリー(コリン・ファース)は、横柄な彼の態度にほとほと嫌気が差していた。彼にモネの名画の贋作を買わせ、その金を横取りする事を思いついたハリーは、カウガールのPJ(キャメロン・ディアス)を味方に付け、計画を実行に移すのだった—— 。
イギリス紳士とテキサスのカウガール。
このアンバランスさが予想以上に面白い。
コリン・ファースの上品なイギリス訛りと、キャメロン・ディアスのテキサス訛りの対比を聴き分けるだけで何せ楽しい(言語オタクのただの呟き)。
キャメロン・ディアスは太陽の様に明るくて。終始曇り空みたいな表情のコリン・ファースとのコントラストもまた一興。
ハリーが何せドジっ子で。
何度も殴られるし、
瓶から手は抜けなくなるし、
上半身はスーツ、下半身はパンツ一丁になるし。
どんなにおバカな事をしても格好がついてしまうのがコリン・ファースのいい所。
コーエン兄弟脚本だけど、誰も簡単に死なないし、言われなければ彼らの脚本だとは気付かないかも?
そして、アラン・リックマンが無駄に全裸になってくれるというサービスショットも。彼の裸はともかく、低音ヴォイスは何せ渋い。
コリン・ファースと仲良しのスタンリー・トゥッチも出ているゾ。
89分でサクッと楽しめるお手軽さ。
ややパンチに欠けるが、コリン・ファースがパンツ一丁になっても、アラン・リックマンが全裸になっても、これっぽっちも下品にならないのがある意味素敵。