アキラナウェイ

モネ・ゲームのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)
3.4
キャメロン・ディアスに久し振りに会いたくなって。

印象派の画家、クレード・モネの名画を巡って繰り広げられるドタバタコメディ。1966年の映画「泥棒貴族」のリメイクなんだとか。脚本はコーエン兄弟。

メディア王であるライオネル(アラン・リックマン)の下で長年働いていたイギリス人キュレーターのハリー(コリン・ファース)は、横柄な彼の態度にほとほと嫌気が差していた。彼にモネの名画の贋作を買わせ、その金を横取りする事を思いついたハリーは、カウガールのPJ(キャメロン・ディアス)を味方に付け、計画を実行に移すのだった—— 。

イギリス紳士とテキサスのカウガール。

このアンバランスさが予想以上に面白い。

コリン・ファースの上品なイギリス訛りと、キャメロン・ディアスのテキサス訛りの対比を聴き分けるだけで何せ楽しい(言語オタクのただの呟き)。

キャメロン・ディアスは太陽の様に明るくて。終始曇り空みたいな表情のコリン・ファースとのコントラストもまた一興。

ハリーが何せドジっ子で。

何度も殴られるし、
瓶から手は抜けなくなるし、
上半身はスーツ、下半身はパンツ一丁になるし。

どんなにおバカな事をしても格好がついてしまうのがコリン・ファースのいい所。

コーエン兄弟脚本だけど、誰も簡単に死なないし、言われなければ彼らの脚本だとは気付かないかも?

そして、アラン・リックマンが無駄に全裸になってくれるというサービスショットも。彼の裸はともかく、低音ヴォイスは何せ渋い。

コリン・ファースと仲良しのスタンリー・トゥッチも出ているゾ。

89分でサクッと楽しめるお手軽さ。
ややパンチに欠けるが、コリン・ファースがパンツ一丁になっても、アラン・リックマンが全裸になっても、これっぽっちも下品にならないのがある意味素敵。