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命ある限りのkojikojiのレビュー・感想・評価

命ある限り(2012年製作の映画)
3.8
2012年 インド映画。監督はヤシュ・チョープラー。他に「恋する輪廻」がある。2012年10月に亡くなっている。エンディングは監督を偲ぶようなシーンが続く。この映画、監督の遺作だ。

 3時間を超えるラブロマンス、しかし全く退屈したなかった。

 ストリートミュージシャンのサマル(シャー・ルク・カーン)と裕福な実業家の娘ミーラ(カトリーナ・カイフ)は、ロンドンの教会で運命的な出会いを果たすが、ミーラにはすでに決められた婚約者がいた。ある日、サマルが交通事故にあい意識不明になってしまう。サマルの命を救うため神に祈るミーラは、2度とサマルとは会わないという誓いを立てる。
 病院を退院した彼にミーラは別れを告げ、ロンドンから消えて去ってほしいと告げる。

 サマルの長い旅路が続く。

 昔、邦画でよくこんな映画を観たような…と思いながら、完全に二人の運命のドラマにハマって観た。

 二人だけの愛の物語ならきっと退屈していたに違いないが、後半、ミーラとタイプが違い積極的で現代的なアキラ(アヌシュカ・シャルマ)の登場が物語を面白くする。
 うまい演出なのは、アキラと、もしかすると結ばれるかも知れないと考えさせるところまで二人を盛り上げているところ。おまけにアキラが非常に魅力的なことだ。前半はミーラを応援していても、後半になるとついアキラを応援してしまう。ちょっと浮気するような気分。

 サマル役シャー・ルク・カーンは「闇の帝王DON」で、またミーラ役のカトリーナ・カイフは「タイガー伝説のスパイ」で観たばかり。
二人とも売れっ子の俳優さんなんだろう。旬の香りがする。

2022.11.05視聴-499
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