とぽとぽ

25年目の弦楽四重奏のとぽとぽのレビュー・感想・評価

25年目の弦楽四重奏(2012年製作の映画)
3.5
終わりの後に始まりがある

…こうやって物事は継承されていくのだと。キャラクターの描き分けにシーンの組み立ても上手い、世代を超えて大人のメロドラマ。素晴らしいアンサンブルキャストがそこに生き生きとした命を吹き込む。なぜ1人でしないのか?仲間が大切だから。
第2バイオリンのフィリップ・シーモア・ホフマン、メンバーの精神的支柱クリストファー・ウォーケン、キャサリン・ターナー、マーク・イヴァニール、そして娘役イモージェン・プーツ。メンバーの病から存続が危ぶまれていくカルテット、その過程でエゴやそれぞれの不満などもブチ撒けられ葛藤・衝突する羽目に…!ベートーヴェンを演奏するには先ず彼を知るために読書から?いい時期なんて待っていてもやって来ないから、いつも"いい時期"。
紆余曲折あってのラストステージ。手堅く、そしてその然るべきクライマックスには感情的にも満たされる。

せめて1小節 弾かせて
"I'm your property!!"
"Ladies and gentlemen, I have to stop." 速すぎてついていけません
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