Rio

スノータウンのRioのレビュー・感想・評価

スノータウン(2011年製作の映画)
3.5
『ニトラム』のジャスティン・カーゼル監督
長編デビュー作

オーストラリアで1992年から約7年間にわたって実際に起きた「スノータウン男女12人猟奇殺人事件」を描く

戦慄の120分
とても過激で残酷
軽い気持ちで再生してはいけない問題作だった

主人公ジェイミー16歳
貧困家庭
 働かない母
 暴力的な兄
 障がいのある弟

近所に住む母の彼氏から性的虐待を受ける兄弟
それを知り母は彼と別れる

そして現れた母の新しい彼氏 ジョン
彼は異常なほど同性愛者、小児愛者を憎悪
実はとんでもないサイコ野郎

ヤラれっぱなしでいいのか?
男らしくなれ!

父親のいないジェイミーは、彼と出会い影響を受けていく

襲った小児愛者への報復
ジェイミーに手伝わせ、家の玄関にバラバラに解体しぐちゃぐちゃにしたカンガルーをまき散らす

偏った正義感
過激な思想
その行動はだんだんエスカレートし、、、




2011年の作品だが、古いドキュメンタリーを見ているかのような映像

まーほんとに暗〜い気持ちになった

貧しさ、不衛生な環境
逃げ場のない子供

淡々と描かれる恐ろしい行為
つらい
グロい
あまりにもショッキング
何度も目を背けた

どうしてこんなことをして平然としていられるのか
心がないのか

ジェイミーの頬を伝う涙、、、
彼には心がある

胸が痛い

本作に登場する大人達がどいつもこいつも最低
クズがクズを呼んで超不快なクズコミュニティー

金銭的に貧しく
心まで貧しい人々

なんでそんな所に生まれちゃったの?

誰も守ってくれない

恐怖で支配された子供
奪われた未来
時間は巻き戻らない

ムービープラスで鑑賞
Rio

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