レネリー

狂武蔵のレネリーのレビュー・感想・評価

狂武蔵(2020年製作の映画)
4.8
Blu-rayにて鑑賞

漸く、2013年に引退記念で行われた『坂口拓引退興行 男の花道、最後の愛』でのみ公開された幻の映画『狂武蔵』がクラファンにより再び蘇る時が来た…。
当時引退興行を観る為にヒューマントラストシネマ渋谷まで遠征した記憶が蘇る思い出深い本作は、伝説の剣豪である宮本武蔵の壮絶な戦いを77分ワンカットで描く衝撃の侍アクション。
当時のオリジナル版は未完成で、編集は愚か効果音すらなく、スタッフの掛け声が聞こえてしまう77分ワンカットで人を斬る映画を作ると人間はどうなるのかというドキュメントを観ている感覚だったが、頭と尻尾に追撮した新収録ドラマを付け加え、迫力ある効果音と流血シーンで見事完成させた最高傑作。
命をかけて作ったが、PTSDを患ってしまうほどドン底に朽ちてしまった曰く付きの作品だが、その計り知れぬ狂気と坂口拓のアクションに対する情熱や愛情が伝わってくる。
遅咲きであったが、ネット社会が普及してゼロレンジが流行り漸く知名度が上がって古参ファンとしても嬉しい限りだ。

無知蒙昧な人が予備知識無しで鑑賞して批判してたり、厨二病だなんだと騒ぐアンチが増えてきたがエンタメ業界に対して何をそんなに向きになる必要がある…?
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