りく

スクランブル 〜抗争の死角〜のりくのレビュー・感想・評価

3.2
Vシネマというジャンルはカテゴライズ、即ちルール的なものがある気がする。それは観客が求める偶像でしかないかもしれないけど。
だからこそ色んな挑戦が出来る。この映画はまさに挑戦的な映画。竹内力、小沢仁志の2大俳優がメチャメチャ輝いてくれるからこそ観れる。そうでなかったらもしかしたら凄くチープだったかもしれない。
でもそれでいい。昔撮影所システムだった時代は、俳優の名前で映画は育っていった。今は俳優の名前で映画が衰えていく時代でもあるし。

とは言え、警報音がアイフォンのアラーム音と一緒だったのが物凄く嫌だった。。。
そしてラブストーリーがフレッシュ過ぎて物凄く不釣り合い。もう少しなんらかの事情を抱えていたら良かったかもしれないけど…橋本マナミはそりゃ色気あるけど…。

時代遅れの男たちが時代遅れの方法で栄光を取り戻すっていう設定は凄く渋くて良かった。でも映画のカラクリはスタイリッシュ。イギリス映画っぽかった。
アングルや色味はさすが小沢和義、スモーク感が美しかった。
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