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ゲルニカの木の人間のレビュー・感想・評価

ゲルニカの木(1975年製作の映画)
4.0
スペイン内戦時。ファシスト軍によってゲルニカという村が襲撃され、次はラミロ村が狙われていた。ゲルニカからラミロ村に脱してきたバンダールという女性の鼓舞により、村人たちは自由を求め武器を手に取るが……
良い反戦映画!「死よ、万歳」「クレージーホース」と比べると最も政治的で、前衛的な描写は控えめに、ただただ戦争の残酷さと独裁政権の醜さを描いた作品だったように思います。ゲルニカの木という実在する自由のシンボルが登場するのも良い。
ラストシーンも余韻が残り好きです。
何より今作……ウンコが出てこない!相変わらずちんこは丸出しですがウンコ一切出てこなくてびっくりしました。そして闘牛(と言って良いのかわからないが)シーンは意味不明すぎて笑いました。
アラバール監督はその過激な描写から異端児と評されるようですが、前衛的な表現の上で伝えたいテーマを一貫して真摯に描く監督なんだと三作観て思いました。
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