bluetokyo

武士の献立のbluetokyoのレビュー・感想・評価

武士の献立(2013年製作の映画)
2.8
2023年9月28日 13:40~ テレビ東京 
大名の食事を作っていたのは、調理人ではなく、武士だったのか。そういう武士を包丁侍というらしい。それはそれで、興味深いし面白そうなのだが、途中からお家騒動の話になってしまう。料理のネタだけで十分に引っ張れるのに、なぜ、お家騒動なのだろうか。また、加賀藩を舞台にしているのだが、おそらく、お家騒動、加賀騒動を念頭にしてのことだろうけど、テーマが料理なので意味がない。

簡単にあらすじ。
主人公の春は、加賀藩藩主、前田吉徳の側室、お貞の方の料理を担当していた。両親は料亭を営んでいたが、両親とも亡くなり、お貞の方のところで働くようになった。料理の腕は抜群であった。

春は、代々藩の料理を担当する包丁侍、舟木家、舟木伝内に請われて、息子の舟木安信の嫁になる。だが、舟木安信は、あまり料理には興味を示さず、武芸に熱心だった。
春の努力の甲斐があって、舟木安信は、包丁侍として、料理に向き合うようになった。

一方、前田吉徳の片腕として、改革を推し進めていた大槻伝蔵であるが、もともと身分が低かったので、藩内では保守派を中心に敵が多かった。
舟木安信の幼馴染の今井定之進は、大槻派であった。さらに、お貞の方も大槻派であった。

ところが、前田吉徳が急死してしまう。後ろ盾を失った大槻伝蔵は失脚。お貞の方も巻き添えになる。

今井定之進らは、巻き返しを図るために、保守派の中心人物、前田直躬を暗殺することにした。舟木安信も呼ばれていた。
決行当日、春は、舟木安信の刀を持って、姿をくらませたので、舟木安信は、集合場所には行けなかった。
あとで行ってみると、今井定之進らは、追っ手に襲撃されて全滅していた。
舟木安信が、行っていたら、殺されていた。

新藩主就任の宴の料理を舟木家が担当。舟木安信は、やる気がなかったが、舟木伝内の説得と、春の援助により見事に宴の料理を成し遂げる。

春は、自分の役目は終わったと思い、舟木家を出てしまうが、舟木安信は、春を迎えに行く。

宴のとき、舟木安信が包丁式を披露するが、なぜ、包丁式をやるのか意味不明だ。しかも、包丁を動かすだけで、そのあとの、魚をさばくところはカットしてしまっている。
能登まで行って、新たな食材と料理を探索するが、具体的になんだかわからない。

料理がテーマなのだけど、料理のシーンが触りだけというのも肩透かしでがっかりだ。
bluetokyo

bluetokyo