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日常のはざまのeigajikouのレビュー・感想・評価

日常のはざま(2012年製作の映画)
4.0
イタリア映画祭2022
オンライン

イタリア映画祭に参加し始めたのは2016年からなのでそれ以前の作品を見られるのは嬉しい。
レオナルド・ディ・コスタンツォ監督はイタリア映画祭2018『侵入する女』の時に来日したのでトークを聞いてサイン会でサインしてもらったのが懐かしい。
本作はナポリのカモッラが少年少女たちの日常にも普通に存在していることがわかる作品。
ドキュメンタリーを撮ってきたコスタンツォ監督の初の劇映画。ケン・ローチやダルデンヌ兄弟の手法と似ていて登場人物たちの暮らしの息遣いが刻印されている。ナポリのローカル色が強いので日本ではイタリア映画祭で紹介されなければ中々見られないタイプと思う。『侵入する女』(2017)も。2022年上映の『内なる鑑』はトニ・セルヴィッロとシルヴィオ・オルランドというスター俳優の起用もあり、舞台も刑務所という独特な設定で重厚感があったが、日常を描くコスタンツォ監督らしい臨場感のある手法は更に冴えていた。
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