【実話に基づく傑作映画たち】
～事実は小説より奇なり
◆ベースとなった史実
〈筋肉バカ、マイアミ市警を翻弄〉
～Sun Gym gang誘拐事件 / 1994年
・場所: アメリカ/フロリダ州
・人物: ダニエル・ルーゴ
ポール・ドイル
エイドリアン・ドアバル
〈見処〉
①ウソのようなホントの話。
オールスター・クライム・コメディ
・『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』（Pain & Gain=苦痛なくして成功なし）は、2013年に製作されたクライム・コメディ。
・本作の舞台はフロリダ州マイアミ。筋トレだけが生きがいのジムトレーナーのダニエル(マーク・ウォールバーグ)は、自分の冴えない人生にうんざりしていた。そこで彼はジムに通う裕福なビジネスマン、ヴィクターの誘拐を計画する。早速彼はジムで共に働くエイドリアン(アンソニー・マッキー)と、ジムの新入りで前科者のポール(ドウェイン・ジョンソン)と共に誘拐を決行する。
・なんとか計画は成功したかに思われたが、命からがら逃げ出したヴィクターは、私立探偵のエド・デュボイスを雇い、ダニエルらを追い詰めていく…(eiga.comより抜粋)。
・本作は1990年代に実際に起きた「Sun Gym gang誘拐事件」に関するマイアミ・ニュー・タイムズのルポを原作としている。また、ブロックバスター映画の巨匠マイケル・ベイが監督を手掛け、かつ
豪華出演陣ながら、製作費26百万ドルと小規模作品として仕上がっており、日本ではビデオスルーとなっている。
②結び…本作の見処は？
○: マイケル・ベイにより10台以上のカメラにて一斉撮影された映像は、コマ割りが非常に短いハイテンポ作品に仕上がっている。
○: マーク・ウォールバーグ&ドウェイン・ジョンソン&アンソニー・マッキー…。今では実現困難な豪華出演陣。
▲: 筋肉バカ3人の悪巧みに倫理観を求めるのは酷ではあるが、バイオレンスとコメディの境界線がしっくりせず、笑えない。
▲: 少しおとなしめのマイケル・ベイ作品。大量のダイナマイトとノリの良い音楽がないと、彼の演出力の弱さが気になるのは自分だけだろうか？
