クシーくん

テルマエ・ロマエIIのクシーくんのネタバレレビュー・内容・結末

テルマエ・ロマエII(2014年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

いやあこれはキツイな。前作もまあまあ酷かったが、今回はほとんどギャグの数珠繋ぎみたいな作品である。現代と古代ローマとのギャップを見せるギャグ自体は悪くない(といっても他に比べれば、だが)が、前作から特に進歩が見られないといえばそれまでだ。

白木みのるとか松島トモ子とかいか八朗とかどういう経緯で連れてきたんですかね。まあこれは前作からそんな人ばっかりだけど。この人達のギャグはほとんどリアクション芸人や顔芸みたいなのか、もしくは分かりづらいネタ(松島トモ子)とかそんなのばっかりで、どこ向けに出してるのかも最早分からない。
セットやロケに金が掛かったんだろうなということ以上が全く伝わって来ない。

劇伴もとってつけたような選曲で意味不明。まあこういう映画に劇伴まで文句言っても仕方がない気がするが、あまりにも観客のレベルを下に見ているというか、安直に壮大なクラシック集めてきましたみたいUSENみたいなセレクションで、こだわりがほとんど感じられないのも悲しい。

ケイオニウス(K)の兄がジェイオニウス(J)という、ドラマオリジナル要素もしょうもなさすぎて思わずフハッと溜息が漏れてしまう。そもそもCeioniusなんだけどなあ。いやそういう問題でもないか。なんて程度の低いギャグなんだ。
脚本について言えば無駄に大雑把で大袈裟な話で、最後は無理やり綺麗にまとめようとしてるが、こんな雑脚本で本気で演じられるのか?市村正親のハドリアヌス帝の最後の演説とかスタッフ自身も下らないと思いながら撮ってんじゃない?
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