このレビューはネタバレを含みます
一生懸命たくさんレビュー書いたのに、丸々消えてしまった。
もう一度同じように書くだけの意欲が失せてしまった。
ロビン・ウィリアムズが自殺という形でこの世を去ってしまったことを踏まえた上でこの映画を観ることがすごく辛い。
「グッドモーニング・ベトナム」や「今を生きる」、「グッド・ウィル・ハンティング」のように、ロビン・ウィリアムズという類稀なるコメディアンが感動啓蒙系映画で演じることの破壊力(良い意味で)を感じられる素晴らしい演出だと思う。ジム・キャリー然り。
とは言え、この映画においてロビンの多弁さはどこのシーンにもなく、役どころとして高校の冴えない詩学教師という設定だから、余計映画自体が重く感じられてしまった。
息子カイルのムカつく人間っぷりを見せなければ展開として意味がないのは分かるが、あんなにどうしようもない性格だったら、とっくに見放されててもおかしくない。
父子家庭の父として、息子への無償の愛を感じられるが、最後の演説シーンでその本音を吐露している部分でようやく観客の肩の荷も降りる。
音楽に合わせたカメラワークだったりCGだったりが残念なクオリティだったのだが、もう少し落ち着いていたら佳作になり得ただろう作品。
この映画が特大ヒットにならなかったのも含めて、アイロニカルに仕上がっている二重構造。