このレビューはネタバレを含みます
20年前の映画なんだなぁ、と、しみじみ鑑賞。若過ぎず、魅力的なキョンキョンが、三十代OLで、出てくる。
着ている服も古めかしくはないが、確かにあの頃の装いだ。特にアンサンブルのニットに、ネックレスとか。
『センセイ』と呼ぶ声が、色っぽく聞こえることもあり、甘えたように聞こえることもあり、好みが分かれると思うが、私は嫌いではなかった。
30歳も歳の差の男性に魅力を感じることってあるのかな。と、初めは疑問だったが、見ているうちに、わかる気がしてきたから不思議だ。
同世代の男性がすぐそっちのデートに誘おうとするところを、そうじゃない、私のこと好きじゃないでしょう、というところが良かった。とはいえ、しかし、その俳優さんとのシーンは自然でとても良かった。仲良さそうで。彼と彼女が私生活でどうなのかは、いい意味で興味はない。人の人生に他人があれこれ言うべきではないと思ってる。
映画に流れる効果音なども、心地よかった。
2人の行きつけの居酒屋があるっていいなぁと思った。
ところで、あの先生はこの映画の中で、一体何歳なのか?
歳の差を考えると66以上だとは思われる。ということは、高校の先生っていう職業からは引退してる?
その割には、この先生山登りに行く時もネクタイ締めて、鞄を下げている。
回想場面で出てくる樹木希林さんがかなりのインパクト。オオワライタケ、🍄見ていて笑っちゃいました。
ノスタルジックな気分になる映画だった。
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一緒にいて心地いいか、
一緒に人生を楽しめるか
お互いのことを分かり合えるか、
いい距離感で、互いに思い合える関係はいいものだ。
人生一度きりだもんなぁと思うこの頃。
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後日
📖原作を読む
川上弘美著『センセイの鞄』
これは先に原作を読めばよかった。
3日ほどかけて、寝る前に読んだ。
じわじわと先生に惹かれていく心情がよくわかる。センセイとの会話やデートの様子も文字で読むと風情があっていいものだ。
この映画の空気感が、原作にとても近いと分かった。そして、センセイの元奥さんの雰囲気は、確かに樹木希林さんがドンピシャだと思った。