バニラ

野獣死すべしのバニラのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
3.5
戦場から帰国したカメラマン伊達は自分と同じ野獣の血を匂わせる真田と出会う。
戦場の地獄から逃れられなくて、心の中に潜む野獣が目覚めていく。
文学とクラシックを好むギャップもリアルで松田優作の狂気が凄かった。
鹿賀丈史の異次元な野獣ぶりはカッコいい人間味もあった。
当時、アロハにパーマを真似してた。
小林麻美を躊躇なく撃つシーンは衝撃としか。
伊達を追う宝田日出男と列車での「リップヴァンウィンクル」の語りが文学的、ロシアンルーレットは恐かった。
狂気の伊達がたどり着く答えは夢の世界、狂った戦場だったのか。
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