Yukenz

野獣死すべしのYukenzのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
3.5
そういえば松田優作関連の作品はあまり見たことがなく、最後に見たはずのブラックレインも朧げな記憶しかない。ドラマも「太陽にほえろ!」の後の「あぶない刑事」世代なのですれ違っていたし、「家族ゲーム」も映画じゃなくで長渕剛のドラマ版の方の印象が強い。
彼が出演する作品をしっかりと鑑賞したのは本作が初めて。原作は未読。

松田優作の鬼気迫る表情と常軌を逸したような挙動がなんとも不気味で、他の誰とも違う超クセツヨ俳優であると感じた。役に入り過ぎてイメージに合わせるために身体にも手を入れるという程のスーパープロフェッショナルだが、その後の役作りに影響しなかったのかと、余計なことだが、気になってしまった。
もし松田優作に爽やかな普通の青年役を配役したとしたらどう演じたのだろうか?
想像すると面白い。(まあ、オファーしたところで引き受けてないか。)

相棒役だった鹿賀丈史は「料理の鉄人」のMCのイメージが強いが、映画デビューとなった本作で強烈な印象を植え付けたのは間違いないだろう。

社長秘書役だった小林麻美は名前に聞き覚えがあったが、「雨音はショパンの調べ」を歌っていた本人だと後で知って驚いた。歌手かと思っていたが、女優でもあったとは知らなかった。モデルもされていたそうで、もしかしたら当時テレビCMで見ていたかもしれないが、少年だった自分は全く気付かなかった。
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