ピッツア橋本

動物の狩り方のピッツア橋本のレビュー・感想・評価

動物の狩り方(2010年製作の映画)
4.2
"学べ、命の食べ方を"

家にもクラスに馴染めない高校生の能年玲奈がある日の山林で、動物を狩りながら山籠りしている村田雄浩に出会い感化されていくちょっと風変わりなハートフルドラマ…と言い切れない寂しさや厳しさが詰まっている28分の短編映画。

ちょっとどこの地方、何県の話か分かりかねるが北海道ではなさそう。
北見出身の元同僚はお隣さんがハンターで日常的に獲物を分けてもらってたというエピソードを聞いたことがあるので、そこまでワイルドではなく、もっとハンター村田雄浩は世捨て人として存在している。

2010年の能年玲奈、のんちゃんなのであまちゃん前夜の無名時代の演技だけど、本人が持つ不思議ちゃん感が本作の世界観とマッチしているように思う。

ネタバレスレスレで言うと、ちょっと2人の引き裂かれ方の理由が余りにも真っ当過ぎてシュンとなってしまった。
そりゃそうだけど別にそっとしといてやれよ!的な苦笑

動物を狩る際のグロ描写とかは無くて、どちらかというと教訓の重さの方が印象に残る。

短い中でも人間ドラマとテーマがしっかりしてて、良い短編映画だと思いました。
ピッツア橋本

ピッツア橋本