あのピアース・ブロスナンがとんでも牧師を演じるブラックコメディ。
無神論者の大学教授にエド・ハリス、グレッグ・キニア扮する気の弱い元薬中毒でアル中の信者、その妻にブロスナンの教えを妄信するジェニファー・コネリーと役者はそろっている。
原題「Salvation Boulevard」は救済大通りという意味か。
キリスト教のことはよく解らないが、どうも新興の不動産土地開発の目玉にブロスナンの唱える『三千年紀教会』を持ってくる魂胆のようだ。
ふ~ん、だから大通りなのか・・
米国にはこんな土地開発の手法があるのかと納得。
とんでも牧師のブロスナンは、ありもしない神の教えを説いている訳では無く、神様は信じているけど小心者だという事。
だから最後に自分が死にそうになると、天国に行きたいがためとりあえず何にでも縋ってしまう情けなさ、トホホ。
そうなるとグレッグをただ一人理解してくれるやはり元薬中のマリサ・トメイも含め、とんでも牧師に同調する人達より元薬中の彼等の方がまともに見えるエンディングとなるお話。
うーん、どこの国も新興宗教の有り様は、同じようなものか。