Makiko

淪落の女の日記のMakikoのレビュー・感想・評価

淪落の女の日記(1929年製作の映画)
3.5
鑑賞当時、寝不足でうつらうつらしながら観ていたのでよく覚えていないが淪落といっても主人公のせいではなく、明らかに周りのクソ人間たちの手によってボロボロにされていく。ドイツ映画ってロシア文学に匹敵するぐらい暗くて重くて難しいイメージがあるけど、これも期待を裏切らない感じだった。
感化院の場面は同時代のドイツ映画『制服の処女』を思い起こさせる。

青空文庫に、当時の映画雑誌に載った牧野信一による評論があったので、リンクを貼っておく。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000183/files/52782_44589.html
文学に死ぬほど疎いので、牧野って誰ぞ……?と思って調べたら、2013年のセンター国語でスピンスピンしたアレの作者らしい。

フェミニズム、シスターフッド的な側面からも論じられる映画のようなので、いつかもう一度観たい。
Makiko

Makiko