とらキチ

男たちの挽歌 IIのとらキチのレビュー・感想・評価

男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)
4.1
善人でいることは、なぜ難しいのだろう…
続編。個人的には前作よりコチラの方が断然好き!ヤラレ役の皆さんの動員力に、爆破の火薬量といった圧倒的な物量!胸熱な展開も多くて、今作の方が得られるカタルシスがデカかった!
偽造紙幣製造組織のボス・ルン役を演じたディーン・セキ。この人コメディリリーフの役柄でジャッキー作品とか香港カンフー映画にたくさん出ていた人だけど、今作では娘を殺され廃人にまでなってしまうという凄まじい役柄。でもそれがとてもサマになっていて、最終決戦に臨む姿もメチャカッコイイ!
そしてやっぱりチョウ・ユンファ!“双子の弟”という、なかなか反則技な設定を持ち出してきたが、ニューヨークの食堂で暴れる西洋人に「コメは俺たちの父親だ!コメに謝れ!」と言ってチャーハンを無理矢理喰わせるくだりが、同じ東洋人としてメチャクチャ琴線に触れた。最終決戦で兄のマークが蜂の巣にされた時の穴空きコートを着て戦いに臨むのがコレまたイイんですよねー。
劇伴の使い方は前作より多少はマシになっていたけど、レスリー・チャンのせっかくの潜入捜査を私情であっさりと台無しにしてしまった、あの嫁には相変わらずイライラさせられた。
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