フィネシル

悪夢の香りのフィネシルのレビュー・感想・評価

悪夢の香り(1977年製作の映画)
4.8
映画情報を見ると、Directed by, Written by, Produced by, Starringに並ぶ怒涛のタヒミックで笑ってしまう。

ランボーの詩のように、言葉はIl y a ...といえばそこに何かがあると断言でき、何かを現前せしめる。タヒミックは、映画においてもテキトーなお面をかぶせ「これはヘルムート・シュミット」と言ってしまえば、それはスカートを履いた一般人だろうがシュミットになるということを発見してしまった。全般として映画とは何か、ということに非常に意識的で自己言及的な作品