8bit

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団の8bitのレビュー・感想・評価

3.5
コミックを読む感覚を再現したような絵作りやリズム感、ゲームの演出をそのまま映画に落とし込む手法は、いままでありそうでなかった気がする。
いきなり対決が始まる展開に、「まさかこんなのがずっと続くんじゃ…」なんて不安に思っていたんですが。
観てゆくうちに、なるほどこれもひとつの〝恋愛映画〟の形なんだとわかりました。

人を好きになると、相手のことがもっと知りたくなる。人によっては過去のことだって。
相手の知られざる一面を知ったとき、すべてを受け入れられるのだろうかという迷い。
恋をすることによって気付かされる自分自身の悪い面。
知らないうちにだれかを傷つけているかもしれないという不安。
そういった恋愛で誰しもがぶつかる壁や葛藤を、ゲームというわかりやすい形で語っているんですね。

でも個人的にラモーナはないわあ。
自分はまったく魅力的に感じなかったんだけど…。
ウザいけど一途なナイヴスちゃんの方がよっぽどいい子じゃないですか?

セリフが早口なうえ量も多く、ひとつの言葉に二重三重の意味を含ませていたりすることも多いので、字幕では理解するのがちょっとしんどかった。
吹替でもう一度観直そう。
エドガー・ライト監督の映画なのにサイモン・ペッグやニック・フロストが出ていないのは残念だったけど、
いまをときめくブリー・ラーソンやクリス・エヴァンスがチョイ役で出ていてびっくり。
斉藤兄弟は今どうしているんだろう…。

冒頭に出てくるユニバーサルのロゴが8bit調にアレンジされていて可愛かったです。
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