97年当時、邦画史上初の都内でロケーションした事が話題になった犯罪サスペンス。
大企業の重役が誘拐され身代金3億円を要求し受け渡しを生中継させる劇場型の犯行に及ぶのが映画らしい展開でワクワクした✨
犯人の目的が不明ながら生中継で受け渡しに必死なおっさん達が哀愁にまみれていた感じと渡哲也が受け渡しに参戦してからの盛り上がりが良かった。
渡哲也と永瀬正敏の刑事コンビは、なかなか新鮮で魅力的だったので良かったんだけど前半の疾走感が身代金を高速道路に置いてから急にトーンダウンしていくのがやっぱりマイナス……
事件の真相に公害問題を絡ませてるのは、説得力有るけど画が退屈になってしまっていたのが残念……
にしてもあれだけの都内をロケーションしてエキストラやカメラマンを動員しながら身代金受け渡しのシーンをダイナミックに活写出来たのはあの時代だからこそだろう‼️
もう少しで邦画でのエンターテイメント映画の起爆剤になりそこねてしまった感じがした……