マ

フューネラルのマのレビュー・感想・評価

フューネラル(1996年製作の映画)
4.4
一見 ビックリするくらい地味な画や話運びの中で、徐々に現れてくるギャング(男)達の地獄。自分達の葬式。映画を引っ張るのは唐突に暴走するクリス・ペンと暴力だけ。基本全員ボソボソ喋り 演技の細かい所は自由にやらせてるのか、長回しで役者それぞれの奇妙な間が浮かび上がる。

システムとして成り立っているマッチョイズムに乗っかった(乗らざるを得なかった)結果、向かう先が葬式しかない男達。ある意味 アベル・フェラーラにとってのフェミニズム映画のようにも思える。男が酷く陰惨に自滅していく というだけなんだけど...
どう頑張っても楽しさやカタルシスより憂鬱さが勝ってる。そういう映画の破壊力はやっぱり凄い。
マ