Monsieurおむすび

森に生きる少年 ~カラスの日~のMonsieurおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人間を嫌い森の中で暮らす愛を失った父親とそんな父親に育てられ森の外の世界を知らない少年。ある嵐の夜に大怪我をしてしまった父親を救おうと村へ赴いた少年は、少女と出会い人生の転機が訪れる。。。

純朴ながら動物のように生きてきた少年がそれまで知らなかった森の外界で、人との交流や文化に触れ、人間らしい感情を芽生えさせていく。と、同時に悲恋の果てに愛を失ってしまった父親が愛を取り戻す物語。

素朴なタッチのアニメーションながら、木々や水、炎と言った自然景観に奥行きがあり躍動感を感じさせる。それでいて、どこか懐かしさすら覚える不思議な画風。
動物の頭を持つ人型の〝異界の人〟の描写などはジブリ作品を思わせる。

古今東西のモチーフを駆使しながら、シンプルなシナリオに普遍的な奥深さを持たせ感動を呼ぶ。
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