人生の中で一番好きなドラマは「101回目のプロポーズ」。何回見たことかわからない。
そのためリメイクなんて観たところで、きっと比較ばかりしてしまってダメだろう、と思っていた。
しかし、ドラマ版の主人公、星野達郎の20年後が見られるというではないか!!そこだけでも見られればいいか、と思い観てみるも…非常によくできていて、感動した映画版だった。
リメイク、とはいうものの、ドラマ版のエッセンスを取り入れた、全くの新しい話と言っていいだろう。登場人物は整理され、脚本もドラマの名シーンをうまくアレンジして取り入れつつ、現代の設定にうまく溶け込ませていた。
とりわけドラマの達郎と薫よりも、映画のホアン・ダーとレン2人の方が断然性格が良い。
ドラマ版はコメディの側面がかなり大きかったため、ドギツイやりとりがあった。薫なんて、綺麗じゃなかったらこんな女に誰が惚れるよ!?というような感じだったし、達郎もとにかく小市民感が滲み出している男だ。
翻って映画の2人は、素直に応援してあげたくなる2人だった。いい人すぎる分だけ、感動への振り幅はドラマに比べると小さめではあるかもしれないが、十何話かけて描くのと映画の尺の違いでしかないかも。十分心に響いてきた。
これは埋もれた名作、までは言い過ぎとはいえ、もっと知られていいように思いました。
愛はただ、与えること。