えいがんご

トリック劇場版 ラストステージのえいがんごのレビュー・感想・評価

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4作目ということでスケールが大きくなり、ロケ地がついに海外に、しかしてド田舎であることには変わらない。
文化の違いとは面白い。見た目や生活環境、使う言語の違いなどで、劣った文化、優れた文化などを決めてしまいがちだが、文化の優劣は、そんなもので分かるものではない、そもそも文化の優劣を決めることなど不可能なのだ。自然の知恵、独自の宗教、信条。
イッツ・ア・スモールワールドでいいのだ、自分の世界を生きていれば。

ラストシーンが、ドラマ版ワンシーズン目の最初のシーンにつながっており、ドラマと4作の映画を通して、作品が円環するような形となり、きれいな形で完結した。
山田の記憶が戻ることは、もう二度とないだろう。もしそんなことがあったら、この作品の意味がなくなってしまうから。
本当の終わりなんだなあと、考えさせられる映画でした。